バジルペーストやバジル料理のあれこれ
暑いなかひーひー言いながらスーパーに行ったら、ごほうびというのだろうか、バジルが山積みされて売られていた。一袋100円。忘れずに松の実も買ってわくわく帰る。
うれしい反面、こういうことがあるから、なかなかバジルを育てようという気にならない。最近はどこのスーパーでも、夏になるとバジルを安く売ってくれるようになったので。梅干しを作るために梅の木をわざわざ植えないみたいなものだ。(そうかな?)毎年、なんだかんだでペーストができる量が手に入るため、ベランダ栽培へのやる気がなかなか点火しない。
昔読んだインド神話かなにかの本のなかに、「めぼうきの生い茂る野原」みたいな表記があって、子ども心に「??」となったことがあった。のちにバジルのこととわかり、一気にあの匂いが脳裏に充満した。バジルが生い茂る野原……。でも、インドが舞台の話だったので、ここでいう〈めぼうき〉はホーリーバジルのことかもしれない。
めぼうきの生い茂る秘密の場所が、うちの近所にもあればいいのに。あとはローズマリーと、タイムと、セージもおねがいします。
バジルといえば、やっぱりジェノベーゼがおいしいよね。しかし、レストランなんかに行って食べた記憶があまりない。どう作ってもおいしいので、わざわざ外で食べるのももったいないなと思うのかなあ。
さて、家に帰ったらバジルを洗い、水気が落ちたところでさっそくペーストに。
粉チーズの代わりにニュートリショナルイーストを使うレシピで作ってみた。このレシピサイトは、口コミ情報がけっこう参考になる。入れすぎると気になる味わいみたいなのでレシピより少なくし、かわりにカシューナッツを入れてみた。あとは保存性を増すために水は入れず、塩を多めに。
なかに立派な茎があったので、コップに挿してみた。うまくいけば栽培できるかも。
手のひらサイズくらいの小さいフードプロセッサーを持っているので、むぎゅむぎゅに詰めては挽いてのくり返し。
保存については、粉チーズを入れず塩をきつめにしておけば日持ちするらしいが、毎回カビをはやしてしまう……。ので、最近は一週間程度で食べられる分をビンに保存し、残りはジップロックの袋に入れて冷凍することにしている。
ペーストを作っておきながら本末転倒かもしれないが、食べるときにつど作ったほうが、保存の手間もなくていいかもしれない。それなら、ベランダで育った少量でも作れるし。
結局、作りたてが一番おいしい。ということで、夕飯はジェノベーゼのパスタにきまり。
どうせパスタを茹でるので、ビンの煮沸も同時におこなった。ついでに、レモンの皮を有効利用できないかと思い、こちらも茹でておいた。
バジルの茎も大量に出たが、これもにんにくと一緒にオリーブオイルで煮ると風味がついておいしいらしい。貧乏性なので、これも作ってみた。バジルの香りがオイルに移って、おいしそうな匂い。葉や茎は濾して保存するので、ペーストより長持ちしそう。
右からバジルペースト、バジルオイル、無関係なにんにく醤油。(にんにくをそろそろ使いきりたかった)
ジェノベーゼは意外と好き嫌いがわかれるというか、苦手な人もいるレシピだけど、白身魚に臭み消しっぽく使ってもおいしい。あとはチャーハンやサラダに入れたり、カプレーゼも好きだな。
バジル醤油なんていうのもあるらしい。
案外こっちのほうが、ペーストより使い勝手がいいかもしれないですね。
あとは、フレーバーオイルにするという手もある。たとえば、つぶしたコリアンダーシードと一緒に漬けこむとつけてもかけても香りが立っておいしいとか。これも、来年あたりやってみたい。
さて、さっそくジェノベーゼにして食べた。粉チーズもヴィーガン仕様で、カシューナッツとニュートリショナルイーストとヒマラヤンピンクソルトをフープロで挽いたもの。ちょっと回しすぎて油分が出て固まってしまったけど、味はおいしかった。バターの代わりにアボカドオイルも使ったので、かなりこってりめ。
ジェノベーゼ
■バジルペーストは上記などを参考に。今回は、ジャムくらいのひとビンにつきにんにく1かけ(薄切り)、カシューナッツと松の実を合わせてひと握り、塩小さじ半分、ニュートリショナルイースト小さじ1、レモン汁ひと切れ分(大さじ1くらい)、オリーブオイル大さじ3くらいをフープロにかけました。
■パスタは時間どおりに茹で、フライパンに戻してペーストと混ぜ合わせます。このときバターや昆布だしをくわえてもおいしい。私は角切りのトマトを添えるのが好きです。好みにあわせてどうぞ。