よそじの料理帖 セミヴィーガン実践中

首尾一貫していない食事のメモ(動物性食品と乳製品控えめ)

動物性食品を避ける理由と、一か月のふり返り

不惑に手が届こうという人はだいたい、自分なりの健康法を持っている気がするが、食べ物についてもこれくらいの年代でマイルールが確立している人が多い。朝のスムージーとか一日二食とか低糖質とか、そういうのね。

red and white love text

赤ワインとチーズをやめた

私はというと、最初に摂らなくなったのは赤ワインだった。

偏頭痛の持病があって、夫から赤ワインとチーズを避けるようにと言われたのが2~3年前かな? これはアメリカにいたときの話。このとき以来夫は赤ワインを買ってこなくなったので、必然的に飲まなくなった。効果はてきめんで、以来ほとんど偏頭痛は出ていない。

赤ワインはともかくチーズは好物で、なかなかやめられなかった。結局アメリカにいるあいだは食べていたんだけど、ここ一か月くらいやめることができている。

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好物を意志の力でやめるというのはなかなかに難しく、摂取しないですむしくみを作ったほうが早いことが多い。私の場合もそうで、ビールはノンアルコールビールを箱買いするようになってずいぶん酒量が減った。チーズについても、買わないのと代用品を見つけることで今のところやりくりできている。

肉類は食べない

動物性食品については、Netflixドキュメンタリーの『ゲーム・チェンジャー(The Game Changers)』の影響が大きい。

gamechangersmovie.com

だいたい30代を超えたあたりで、もう今までの食事では栄養過多だなと思っていたので、肉類を抜くことには抵抗はなかった。ただ卵や乳製品も避ける、つまり完全なヴィーガンの食生活はなかなか難しい。摂取を減らすだけでも、やらないよりはいいだろうと思ってやっている。ゆるやかにはじめたのが5月くらいで、しっかりルールを決めてやりはじめたのはここ一か月の話。

完全にやめようとは思っていなくて、病気したり加齢で低栄養になりやすくなったら、食べる習慣に戻すつもり。

和食中心をやめた

夫がアメリカで高血圧の診断を受けたとき、担当医は「食事に気をつけて」と私に向かって言ってくれた。「でも、和食はヘルシーだものね」とも。

女医さんは知らなかっただろうとはいえ、和食はヘルシーとはいいきれない。少なくとも塩分はかなり多い。一汁一菜ブームだが、塩分量を考えるとあまり理想的な献立とは言いがたい。汁物の塩分量はかなり多いし、ごはん中心の和食はそもそもおかずの味つけが濃い傾向にある。また、これは食の好みにもよるだろうが、一般に現代の和食は肉や魚の使用量が多く、ヴィーガンメニューにしたときに満足度が下がる印象がある。

もともと菜食の人の割合が多い地域の伝統食、たとえばインドや中国や中東などの料理のほうが、献立の上での満足度が高いと思う。

最近は、記事のとおり、地中海系とかインドとかそっち方面から輸入したレシピが増えた。

穀類を減らす

精製された白米やパンは糖質が多く栄養も少ないので、極力減らしたい。コメは発芽玄米や雑穀米にして、パンは自分で焼いてこれもそば粉や全粒粉を使う。白米がメインの献立にするとどうしてもおかずの味つけが濃くなってしまうので、それを避けたいのもある。

卵と乳製品は極力とらない

癌家系なので、とくに婦人科系のがんによくないといわれる乳製品は控えることにした。どちらも嗜好品として、乳製品は月一回、卵は週一回くらいは食べてOKということにしている。卵のほうは、マヨネーズでけっこう摂ってしまうけどね。こちらはそこまで厳密にはしていない。

魚は食べる

orange and white fish on white and black pebbles

マクロビオティックは支持していないが、慣習的にうなずける部分はかなりある。「身土不二」とか「一物全体」とか、ある程度は納得して取り入れている。

マクロビの考えかただったかどうか記憶にないが、ある程度の大きさ以上の魚は食べないというのがある。(江戸前の手一束?調べてもあまり根拠のある文章は出てこないが)いろいろ考えたすえ、最近では、
・小魚はとくに制限なく食べる
・魚介のだしも毎日でなければOK

としている。

牛乳も摂らないのでカルシウムが心配だし、どう理由をつけても小魚は健康にいいだろうと思うので……。

ふり返りと利点、そして懸念

こんな感じでじょじょに自分の生活に折り合いをつけつつやっていっているヴィーガン寄り食生活。卵・乳製品・肉の摂取を減らすのがメインで魚はあまり気にしない、和食にこだわらない、精製された穀類を減らすのを心掛けている。

一か月厳密にやってみての気づきは、胃痛が減ったのと便通がよくなったくらいか(もともといいほうだけど……)。とくに不調はないので、しばらく続けてみるつもり。

ヴィーガンになると栄養が偏ると言われがちだけど、週に一回くらいは食べているし、サプリもニュートリショナルイーストも摂っているので心配なし。あとは、アメリカで続けていた運動を中断してしまっているので、こちらも再開したいところ。

woman in black lingerie holding white bottle

今のところ90パーセント自炊生活なのでとくにストレスなくやれているのだが、懸念のひとつが「これ、フードマイレージ高いよな」ということ。

ヴィーガンレシピにかかせない豆類やスパイス、ココナッツミルクなど、ほとんどが通販で買ったもので輸入品だ。個人的には地産地消のほうが好きなんだけど、そうすると和食寄りになってしまうのが悩み。これは意外と大きな問題で、これが理由でヴィーガンをやめた人というのもネット上には散見される。どこかしら折り合いをつけないといけないんだろうなあ。