きゅうりのサンドイッチと、村上春樹の英語ジョークが滑っていた思い出
きゅうりだけのサンドイッチが好きだ。ピーラーで薄くそいで、バターをきれいにぬった食パンに並べる。野菜の断面ってきれいだなとほれぼれする。でも、ま、ハムも入れるか。ハムおいしいもんな。
きゅうりだけのサンドイッチ、ルーツはたぶん英国式ティータイムとかにありそうな気がするけど、私が存在を知ったのは村上春樹の小説のなかだった。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』かな? 違うかもしれない。とにかく、ハムとチーズは入らないやつだ。
好きなのでたまに作るが、こういうのって独身のレシピだなっていう気がする。だって、家族がいる家の冷蔵庫ってだいたいハムとかスライスチーズとかあるし、あったらやはり、はさみたくなるものでしょう。
村上春樹といえば、彼の講演をNYCで聴いたことがある。講演というか、インタビュアーがいたから対談かな? 英語でしゃべっていて、彼がなにか作家性についてジョークを飛ばしていたんだけど、みごとに滑っていた。けっこう愉快な人なんだなと思ったけど、でも、ウケてはいなくてせつなかったよ。
結局今日もハム入りのきゅうりサンドイッチ。それはふつうにハムときゅうりのサンドイッチで、ぜんぜん村上春樹的ではない。
きゅうりは薄くスライスして塩を振っておくと、夏場でも2~3日持ちます。サンドイッチやサラダに入れたり、酢の物をすぐ作れて便利です。きゅうりから出た水分を切らないことが長持ちする秘訣。ゴーヤもおなじ方法で使えます。