よそじの料理帖 セミヴィーガン実践中

首尾一貫していない食事のメモ(動物性食品と乳製品控えめ)

7月のヴィーガンレシピ バゲットサラダ、野菜餃子など。ペペロンチーノのコツ

豆乳ドレッシングのバゲットサラダ

パンの入ったサラダは世界中にいろいろなレシピがあるようだが、代表的なのはイタリアのパンツァネラだろう。この日記でも一度、記事に取りあげたことがある。

バゲットサラダ 改

おいしいんだけどパンツァネラ、たっぷりのビネガーと油を吸ったパンがちょっと酸っぱい気がして、主食として食べることはあんまりなかった。が最近、ふとしたきっかけで「シャカロブ」という民族料理を知って、こういう方向性の味つけなら主食として食べやすいかもと思った。

ChatGPTによるシャカロブの説明。

Shakarob(シャカロブ)は、タジキスタンの伝統的な料理で、あなたがおっしゃる内容に近いものです。通常、ちぎったパンに発酵乳(サワーミルク)やバターをかけて、トマトやきゅうりをたっぷりとトッピングします。この料理はシンプルでありながら、爽やかで栄養豊富な一品です。
ただし、地域や家庭によって微妙な違いがあり、具体的なレシピは多様です。一部のバリエーションでは、ハーブや香辛料を加えたり、刻んだ玉ねぎやハチミツを添えたりすることもあります。また、地域によってはシャカロブにチーズやドライフルーツを添えることもあります。

ちぎったパンにサワーミルクを吸わせ、それを調味料にして食べるサラダという感じかな。勝手に解釈して、豆乳と味ぽんを混ぜたドレッシングで作ってみた。レシピというほどのものではないけど、こんな感じ。

1.ボウルに豆乳と味ぽんを3:1くらいの比率で混ぜる。味見してみてください。

2.トマトときゅうり、その他好みの野菜をひと口大に切り、1のボウルに入れて混ぜ合わせる。できあがり。

できあがってすこし時間をおいたほうがなじむ。

ドレッシングは豆乳のコクに味ぽんの酸味がくわわり、それがパンに染みておいしい。味がなじんでから二日目くらいまではおいしく食べられるので、一度に二食分ずつ作ってランチに活躍している。

ズッキーニと豆乳チーズのお好み焼き

ズッキーニ、安く手に入るようになりましたよね。アメリカでは和食に使える数少ない野菜のひとつだったので、毎日といっていいほど食卓に出していた。

それというのも、海外の野菜は日本のものより固いことが多く、風味もけっこう違うのだ。キャベツなんか顕著で、生で食べる気がおきないほど固い。ズッキーニは淡泊な味が和食に合うし、生でも火を通しても柔らかくて食べやすい。なのでキャベツの代わりにすることが多くて、すりおろしたズッキーニを使ったお好み焼きが日々の定番レシピだった。(こういう代用品を使った和食は「海外和食」という1ジャンルになっていて、在米時はかなりお世話になった。いずれ記事にまとめたい)

アメリカではありがたい野菜だったとはいえ、帰国してしばらくは飽きがきていて食べる気がおきなかった。最近になってようやく食指が動くようになってきたので、当時の味を思い出しつつ作ってみた。

ズッキーニと豆乳チーズのお好み焼き

1.ズッキーニはスライサーを使うなどして、一本の半分を千切りにし、残りはすりおろす。すりおろすのを先にして、残り半分をスライスしたほうが作業はやりやすいかも。

2.小麦粉大さじ4程度にベーキングパウダー、砂糖と塩をそれぞれ小さじ半分ほど入れる(ふだんの生地がある方はそれでどうぞ) 粉末のかつおだしなどもあればよりおいしい。

3.卵1個と1、好みの具材を入れて混ぜ合わせ、すぐに焼く。中火で両面を焼いて完成。

すりおろしたズッキーニが山芋の代わりになり、千切りのズッキーニがキャベツの代わりという感じ。アメリカではドライソーセージやチーズなどを細かく切って具にしていましたね。ソースは日系スーパーなどで意外に手に入る。

渡米前は、和食を作るのには調味料が入手に困るだろうなーと予想していたけど、実際には調味料よりも食材のほうが手に入りづらかった。Amazonでも買えるしね。

苦労話を語りだすと長くなりそうなので、ここまで。

野菜と豆腐の餃子

野菜餃子

餃子、すごく好きなんだけど年々重く感じるようになってきて、それとともに具が豚肉→豚コマ→鶏ひき肉とあっさりめになりつつある。豚コマ版はパックのまま雑に味つけして大葉といっしょに包むんだけど、これはすごくらくちん。

Twitterでバズってたのでご存じの方もいるかも。

nlab.itmedia.co.jp

餃子って私は主食になるんだけど、夫は主食にもおかずにもならないようなので、それ以外になにかメインを用意しなきゃならず、面倒だったのだ。このレシピのおかげで、夫がいない日の自分用の夕食に気軽に作れるようになった。6個とか8個とか食べたいぶんだけをさっと作れて洗い物もほとんど出ない。神。

レシピは上のツイートで十分だろうけど、いちおう書いておく。

1.鶏ひき肉は一番ちいさなパックを買ってくる。塩コショウ、その他好きな味をつけてパックのなかで混ぜる。私は包むようのバターナイフを使って混ぜます。

2.餃子の皮に、半分に切った大葉をおき、1といっしょに包む。

3.好みの具合に焼く。私の場合だと、中火で底面が色づくまで焼いてから湯を50ccくらい注ぎ、そのまま中火で4分蒸して完成。

この手抜きの延長線上で、野菜餃子はどうだろうと思って、作ってみた。ひとつはズッキーニ、ひとつは豆腐をタネにしてみる。あえてほかの具は混ぜずに単体で作ってみたけど、とてもおいしかった。定番化しそう。

ズッキーニは千切りにして塩をまぶし、10分ほど置いて水気をしぼる。豆腐は水切りして、フォークでつぶしながら岩塩を混ぜておく。

それぞれを餃子の皮に包んで焼く。

今回はズッキーニと豆乳チーズ、豆腐は豆腐オンリーで作りました。たれは味ぽんとごまだれを用意。豆腐餃子にはゴマダレが合う感じ。ズッキーニのほうはなにか工夫が必要な気がするけど、豆腐のほうはこのままでもけっこうおいしかった。

大豆ミートを使って作るのも面白い。また作ったときに記事にします。

青唐辛子のペペロンチーノ&ペペロンチーノのコツ

五葷を避けるといいながら、6月7月は国産のにんにくが旬で安く出回ってて、どうしても食べたくなって作ってしまった。こちらもおなじ時期に出回っていた青唐辛子と合わせてペペロンチーノに。作り方というほどのものはないけどいちおう。

1.にんにくは皮をむいて包丁の背で軽くつぶす。フライパンにオリーブオイルとともににんにくを入れ、温めるような感じで加熱する。

2.青唐辛子は3~4本、輪切りにしてからこすり合わせて種を落とし、みじん切りにする。にんにくが薄く色づきはじめたら青唐辛子をフライパンに投入。

3.麺は細めのものが合います。表記の時間より一分短く茹でる。

4.フライパンのなかに3のゆで汁をお玉半分くらいとチキンスープの素小さじ1程度くわえ、よく混ぜる。

5.麺がゆであがったら4のフライパンにうつし、ゆすりながらソースと一体化するよう混ぜ合わせる。4の段階で乳化していなくても、トングなどを使って麺をよくかきまぜれば、自然と乳化します。

動物性抜きにしたい場合は塩昆布や昆布だしの粉末スープを入れるといいと思います。でも、青唐辛子のさわやかな辛さにはチキンスープの風味が合うと思う。

ペペロンチーノをおいしく作るコツは茹でるときのお湯にしっかり塩を効かせることと、オリーブオイルをどばどば使うことですね。塩加減や茹で具合、乳化が完璧なペペロンチーノは具もだしもいらないおいしさですよ。

余談ですが、鷹の爪(乾燥の赤唐辛子)を使う場合は、湯か水にしばらくつけて戻すと焦げにくいです。また、加熱時間が長いほど唐辛子の風味は出ますが辛味はなくなっていくらしい。なので私は一本は丸のままにんにくといっしょに加熱し、もう一本は輪切りにして麺といっしょに仕上げ段階で投入します。