「おいしい道具と男めし」の思い出、そしてキッチン愛用品
読売新聞オンラインの、「新おとな総研」>「おいしい道具と男めし」という連載は、おしゃれで使いやすそうなキッチン用品の定番品とともに、その道具を使ったレシピを載せた記事だった。影響を受けて当時、けっこういろんなものを買ったものだ。
2011年の連載なので、元記事はなくなってしまっている。
作者さんの別記事。
記事にあって今でも愛用しているものや、それ以外の愛用品を載せてみる。
トング
記事ではたしか、「トングは第二の手」と紹介されていたかな。鍋のなかの塊肉をつかんだり、パスタを鍋からフライパンに移したり、盛りつけたり、ないと困る調理用具の筆頭だ。菜箸より扱いやすいので、料理初心者こそ使ってほしい。持っているのはOXOのもので、先がシリコンなので鍋やフライパンを傷めにくい。収納時は閉じておけて、グリップ部分を押しつけると、片手だけでぽんと開くのが便利。
パスタもそうだし、たとえば野菜を茹でたときなど、ちょっとしたものの水きりにざるを出さなくていいのもすごく楽。
シリコンスプーン
記事で見かけたか記憶にないけど、便利なので。無印の黒いお玉型シリコンスプーンは、持ってない主婦はいないんじゃないかっていうくらいみんな持ってるよね。炒めるのと盛りつけるのの両方に使えて、とくにチャーハンを作るときに便利さを実感する。(画像は無印のサイトより引用)
キッチンバサミ
海外の料理番組を見ていると、意外とみんな包丁を使っていない。かならず三徳包丁がある日本の台所との大きな違いという気がする。私は包丁は処分してしまって、クッキングナイフとこのキッチンバサミでなんでも切っている。調理の前に一度は、「これハサミで切れないかな~」と考えてみると、思いのほかいろんなものが切れる。ヘンケルスのものを愛用しているけど、正直トングと違ってどこのものでも大差はない品の気がする。
貝印の計量スプーン
スタッキングできて測りやすく、そして洗いにくい……。Amazonレビューの通りである。とくに油類をはかるとてきめんに洗いづらい。今思えば100均のでもよかった。それはそれとして、100均の計量スプーンを2セットほど買っておき、小麦粉や砂糖・塩などにそれぞれよく使うサイズのスプーンを入れておくと便利。(画像はAmazonより)
大根おろし器(和田商店の「プロおろし」)
これも大ヒット商品だと思うんだけど、力を入れずに楽におろせてすごく良い。下部に滑り止めがついているのも助かる。(画像はAmazonより)
ベーコンプレス
ベーコンは押さえながら焼くことでかりっと焼けて、おいしくなる。ベーコンは別にという方、チキンソテーもぱりぱりにできますよ。要は重さをくわえてくれるので、簡易ホットサンド機や豆腐の水切りなど、重し全般として使える。フライパンにいれれば蒸し器に、落とし蓋にもなるがサイズが大きいので使える鍋は限られる。鍋敷きとしても使っている。サイズがわりと大きく場所を取るのが難点。(画像はAmazonより)
ちょっと見えづらいけど、焼き立てのケーキやパンを冷やす台にも使える。上はフォカッチャ。
スパチュラナイフ
チーズナイフとして使うことが多いかな。夜食のおともに、サラミ切ったり。 小さなナイフでちょこちょこ切って食べるのは楽しい。最近あんまり使ってないと思ったら、チーズもサラミも食べないし、アウトドアにも出かけないからか。バターも食べないからバターナイフとしても使えない……無常……。
スパチュラとして使うならシリコン製のもののほうが便利。(画像はAmazonより)
野田琺瑯のホーロー容器
いっぱしの料理研究家になったような気にさせてくれる魔法の容器。高価で捨てづらいため、海外引越のときには処分しようか毎回悩んだしろものでもある。ガラス質のおかげで酢や塩に強く、常備菜がこころなしか傷みにくい。グラタン皿やパウンドケーキ型として使える点も便利。
直火調理ができるとうたっているが、コンロの形状によってはあんまり安定性がよくなくて危ない。プラスチックのフタはさほど長持ちしないし、本体も細かな傷がついてだんだん古びてくる。趣味の領域と割り切って使うのがいいかも。
せっかくなので、使用例として今週の常備菜を。ゆで鶏とポテサラです。
鶏や卵を茹でるときにはトングが、保存にはホーロー容器が活躍します。
鶏むね肉は買ってきてすぐなんらかの調味液に漬けておくと、冷蔵したまま数日もつので、好きなタイミングでから揚げにするなりてりやきにするなりするといいです。うちはたいてい、めんどうになってゆで鶏ですが。
豪快すぎるニース風サラダ。
調味液は塩、砂糖、料理酒など。酒じゃなくてオリーブオイルでもいいし、しょうゆや焼肉のたれを薄めたものもおいしいし、好きなもので。ゆで汁はスープストックとして使えますが、あんまり日持ちはしません。今回はゆでるときに洗った卵を入れてゆで卵を同時調理し、ポテサラに入れました。
ポテサラ用のじゃがいもは1~2個ならレンジ、3個以上なら鍋が楽かな。丸のままでも、時短のためにカットしても。1~2個なら皮をむかず、丸のままレンジで加熱し、つぶすときに同時に皮を取り除いたりします。これも大量にやるならピーラーで剥いたほうが楽。炊飯器でごはんを炊くときに上に載せておくライフハックもあります。夕飯のときにやるのはせわしないですが、お弁当用のごはんを炊くときにじゃがいも・卵を載せておけば、ごはんとポテサラが同時にできてらくちん。
我が家のポテトサラダ
1.じゃがいも3~4個は皮をむき4つ割り程度にして、砂糖を加えた水で茹でます。茹であがったらボウルに取り出し、熱いうちにつぶして塩コショウ適量、酢・砂糖・オリーブオイルそれぞれ小さじ2程度、みじん切り玉ねぎ大さじ2程度をくわえておきます。
2.1のあら熱が取れたらハムと一口大に切ったゆで卵2個、パセリを入れ、マヨネーズであえて味をととのえます。
砂糖を入れるのがお店っぽい味にする秘訣です。