よそじの料理帖 セミヴィーガン実践中

首尾一貫していない食事のメモ(動物性食品と乳製品控えめ)

ケトン食ダイエット→ファスティングふり返り

ヴィーガン食では痩せない。残念な現実である。

海外在住からうっすらとヴィーガン食をはじめ、ここ一年ほどはわりとプラントベースの食事を意識し、かつ運動習慣も取り入れて生活してきたが、これがまー痩せない。ヴィーガン食ってヘルシーに見られがちだが、肉ぬきで満足感ある食事にすると意外と脂質と糖質が多くなる。豆腐で肉や魚とおなじ量のタンパク質を取ろうとするときの献立を考えるとわかりやすい。

中年にさしかかろうというのに標準体重では先が思いやられる、せめてもう数年のあいだは美容体重を維持したい。

というわけで、糖質制限をやってみることにした。ちょうどこの頃(2023年夏~秋)はKindle Unlimitedに入っていたので、糖質制限やケトン食ダイエット関係の本を数冊読んでから。

最初の二週間はかなりハードな糖質制限(糖質一食10g以内)、MCTオイル100g摂取。

具体的な献立はこんな感じ:

朝:ココナッツオイルとMCTオイル、豆乳入りコーヒー

間食:高野豆腐煮、ゆで卵 

昼:アジのガーリックオイルあえ、パワーサラダ (ブロッコリースプラウト、小松菜、サクラエビ、ナッツなど)ドレッシングはMCTオイル使用

夜:豆腐と納豆、アジのガーリックオイルあえ、ゆで卵とゆでささみ、カマンベールチーズ、アーモンド少し、ワイン2杯

肉やオイルはほぼ無制限に食べられるし、好物のナッツやチーズ、ワインなどはOKだったので気分的には楽だったのだが、低血糖で頭がはたらかないし、近所を出歩くだけでふらふらになり危機感を抱く。夜は動悸がして、ベッドに入ってもあくびばかり出て眠れない。これはもう明らかに低血糖だろう。胃は満腹だけど、脳に栄養が行ってないから、脳が寝ないように指令を出してるんではないか? 覚醒状態を維持して糖分を持ってこい的な。

このまま朝冷たくなって発見されるみたいな結末になると、発見者の夫がかわいそうである。あきらめて起きだして、おにぎりと味噌汁で糖分補給したりした。

結局、適宜糖分補給しながら続けてみたが、三週間目で「これは体質に合ってないな」と結論づけざるを得なかった。好物が食べられて体重は1kgほど減ったけど、効果に対してデメリットが大きすぎる。

で、糖質制限は断念したものの、そのままヴィーガン食に戻っても体重は減らないだろうということで、断食(ファスティング)に挑戦してみた。

こちらも書籍を数冊読んでから、三日間の軽めのファスティング計画を立てる。準備期間と復食期をいれて五日間。

Day1(準備期)軽めの和食、夕食にドリンク1
Day2(断食1)ドリンク(味噌汁か甘酒ドリンク)のみ3食
Day3(断食2)ドリンク(味噌汁か甘酒ドリンク)のみ3食
Day4(快復期)ドリンク(味噌汁か甘酒ドリンク)のみ2食+17時ごろ「すっきり大根」を食べる/あるいは朝フルーツや生野菜、豆腐、納豆/昼はおかゆ/夜に酵素ドリンク どちらでも可。

いずれも体調不良を感じたら中断

ここで甘酒ドリンクとか酵素ドリンクとか書いてあるのは、甘酒とアーモンドミルクとプロテインを混ぜたもの。このほか、液体はOKというゆるいルールにしていたので、味噌汁や青汁なども飲んだりした。適度に糖分を摂っているので空腹感はほとんどないし、ヴィーガンや糖質制限とちがって食べるもののことをまったく考えなくていいのが楽だった。

これが自分には合っていたみたいで、体重が減ったのはもちろん体調もかなり復活した。その後はすぐにヴィーガン食には戻さず、糖質ひかえめを心がけ、鶏むね肉や卵、ブロッコリー、サラダを食事の中心にしたところ、最終的に4か月で5kgほど減った。

ふり返ると2022年は、ヴィーガン食と極端な糖質制限と断食という、まったく違う食習慣を試した一年になった。体調という点ではヴィーガン食のほうが調子がいいんだけど、体重管理しやすいのは低糖質というのが実感。断食はずっと続けられるものではないけど、食生活をリセットするのになかなかよかった。ケトン食ダイエットみたいな極端な糖質制限は体質によって向き不向きが大きいだろうが(私には合ってなかった)、糖質を多少控えめにして悪いことはない。断食も、疾患のない健康な中年ならほぼ誰にでも勧められそう。

これを書いているのは2023年の年始で、今はまた動物性食品を控えはじめた。このまま体重を維持できるといいな~と思うが、リバウンドしたらまた断食+低糖質に戻すかも。